2016/02/10 21:15
左手のピアニスト、ニコラス・マッカーシーの1stアルバム発売を記念したショウケースが2月10日にサントリーホール ブルーローズで開催された。
ニコラス・マッカーシーは、生まれつき右腕が半分までしかなく、左手のみで演奏するピアニストだ。友人が演奏するベートーヴェン『ワルトシュタイン』の音色に非常に感銘を受けたマッカーシーは14歳からピアノを習い始め、情熱と惜しむことのない努力の結果、イギリスの名門王立音楽学校に入学。同学校の長い歴史の中で初めてとなる、左手のピアニストとして卒業した。
ショウケースは、自身が編曲したガーシュイン「サマータイム」からスタート。演奏が終わると、同じく左手のみで演奏活動を行う智内威雄が登場し、左手の音楽の歴史が語られた。左手のピアニストのための曲が数多く生まれたのは、今から約100年前のこと。第一次、第二次世界大戦で右手を失った多くのピアニストのために、数千もの曲が作られたと言われている。智内は、「左手の曲は、なかなか演奏機会が少ない。これからもニコラス・マッカーシーとともに素晴らしい作品を世の中に紹介していきたい」と述べた。そして再度、登場したマッカーシーはリスト「愛の夢」、ショパン「練習曲第12番ハ短調 大洋」を続けて披露し、左手1本で紡ぎだす美しいハーモニーで客席を満たした。
マッカーシーのモットーは「anything possible(なんだってできる)」だ。「自転車になんて乗れないだろうと言われれば、絶対乗ってやろうと思って練習したし、ピアニストになんてなれないと言われたから、絶対なってやると思って練習したんだ」というマッカーシー。そんな彼の原動力は「支え続けてくれた両親と、自分が人生で得た数々の経験」だという。司会者から「夢を叶えるために、子供たちにアドバイスは?」と聞かれると、「自分がやりたい事をやり遂げる時には、否定的なことを言う人が必ずいる。でも、その否定をポジティブに変えることが大切なんだ。少し視点をずらせば、きっとやり遂げることができるよ」とメッセージを贈った。坂本龍一のファンだというマッカーシーは、最後に「戦場のメリークリスマス」と、スクリャービン「エチュードOp.8 No.12」を演奏し、笑顔でステージを後にした。
◎【ニコラス・マッカーシー 来日記念フリーライブ】
2月11日(木)11:00~ 代官山 蔦屋書店内「Anjin」
2月11日(木)13:30~ 渋谷PARCO前
2月11日(木)16:30~ 埼玉県 ワカバウォーク
2月13日(土)14:00~ タワーレコード渋谷店7Fイベントスペース
◎リリース情報
『ソロ~左手のためのピアノ編曲集』
2016/1/20リリース
WPCS-13330 2,600円(tax out)
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